世界大百科事典(旧版)内の赤色骨髄の言及
【血球】より
…思春期以前では,大腿骨や脛骨のような長い骨でも造血が行われるが,成人になると,頭蓋骨,胸骨,椎骨,肋骨,骨盤骨などの短い骨の骨髄に限られてくる。骨髄全体の大きさと重量は肝臓に匹敵し,造血の旺盛な骨髄は赤色を呈することから,赤色骨髄または赤骨髄ともよばれる。一方,造血を行わず脂肪組織で置き換えられた部位は黄色に見え,黄色骨髄,黄骨髄または脂肪髄とよばれる。…
【骨髄】より
…骨の内部にあって,骨髄腔や海綿質腔を満たす軟らかい組織。赤骨髄(赤色骨髄ともいう)と黄骨髄(黄色骨髄ともいう)とがあり,前者は造血にあずかる。胎児や生後すぐには赤骨髄のみからなるが,成長するにつれて徐々に脂肪化して黄骨髄におきかわり,造血能を失う。…
【骨】より
…長骨の骨髄腔や海綿質の小さいすきまは骨髄で満たされている。
[骨髄]
骨髄は赤血球や白血球をつくる造血組織で,これが造血活動を行っているときは赤く(赤色骨髄),活動を終わると脂肪組織で置きかえられて黄色に見える(黄色骨髄)。年齢とともに前者が減り,後者が増すが,からだの中軸に近い骨(椎骨,寛骨,胸骨,肋骨,頭骨など)は,老年まで赤色骨髄をとどめる。…
※「赤色骨髄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」