赤っ面(読み)あかっつら

精選版 日本国語大辞典 「赤っ面」の意味・読み・例文・類語

あかっ‐つら【赤面・赭面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あかづら(赤面)
    1. [初出の実例]「同じ級の古参の者で赤っ面の穢い子が」(出典:銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前)
  3. あかづら(赤面)
    1. [初出の実例]「所作の内まじいりまじいり赤っつら」(出典:雑俳・柳筥(1783‐86)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の赤っ面の言及

【荒事】より

…(2)敵役・公家悪系 《》の腹出しやウケなど。敵役の役者が,奴の反社会的な行状を模倣するとともに,激しいたたりをもたらす御霊神の恐しいイメージを介して,赤っ面のすさまじい悪の形象を作り出した。この敵役系荒事に怨霊事を加えて創造されたのが公家悪で,初世山中平九郎をその始祖とする。…

【歌舞伎】より

…正義と勇気を表すのが〈紅隈〉と呼ぶ赤い隈,超人的な悪を表現するのが〈藍隈〉である。また,二枚目の〈白塗り〉,敵役の〈赤っ面〉などのように,顔の化粧の色によって,ただちに役の類型がわかるものが多い。歌舞伎の化粧の特徴は,全体をむらなく塗ることで,陰影をつけるなどリアルな表現をねらわない点である。…

※「赤っ面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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