起本(読み)きほん

精選版 日本国語大辞典 「起本」の意味・読み・例文・類語

き‐ほん【起本】

  1. 〘 名詞 〙 事の起こり。出発点となるもの。
    1. [初出の実例]「其井戸の工夫をなして流行の紀本をおもひ立ちしは」(出典:随筆・耳嚢(1784‐1814)五)
    2. 「妙趣向を出さんとて数回前より其事の起本(キホン)来歴をしこみおくなり」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
    3. [その他の文献]〔元好問‐学東坡移居八首詩其六〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android