踊躍(読み)ヨウヤク

デジタル大辞泉 「踊躍」の意味・読み・例文・類語

よう‐やく【踊躍】

[名](スル)喜んで、おどり上がること。とびはねること。
「僧侶どもが悉く手を拍って―した」〈谷崎・乳野物語〉

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精選版 日本国語大辞典 「踊躍」の意味・読み・例文・類語

よう‐やく【踊躍】

  1. 〘 名詞 〙 おどりあがること。とびはねること。勇躍(ゆうやく)。ゆやく。
    1. [初出の実例]「踊躍 ヨウヤク」(出典:伊呂波字類抄(鎌倉))
    2. 「感激踊躍(ヨウヤク)敵愾の志を励まされぬものはこれなく候」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五)
    3. [その他の文献]〔詩経‐召南・邶風〕

ゆ‐やく【踊躍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゆ」は「踊」の呉音 ) =ゆうやく(勇躍)
    1. [初出の実例]「主殿司小蔵人給物。近代之例頗以踴躍」(出典:明衡往来(11C中か)下本)
    2. 「独り歓び喜んで踊躍(ユヤク)したが」(出典:五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉九)

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普及版 字通 「踊躍」の読み・字形・画数・意味

【踊躍】ようやく

足をふんで悲しむ。また、勇みたつ。〔列女伝母儀、鄒の孟軻の母の伝〕鄒の孟軻の母なり。孟母と號す。其の舍、し。孟子の少(わか)きとき、嬉しての事を爲し、踊埋す。

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