踏出す(読み)フミダス

デジタル大辞泉 「踏出す」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐だ・す【踏(み)出す】

[動サ五(四)]
片足を前に出して地面につける。「左足から―・す」
足を境界線の外へ出す。「土俵を―・す」
新しく仕事活動にとりかかる。着手する。「新しい人生の第一歩を―・す」
足にまめや腫れ物をつくる。足を患う。
脚気かくけを―・し」〈松村春輔・春雨文庫〉
[類語]開始幕開き開幕始まる始めるしだすやりだす掛かる取り掛かるしかかるしかける着手するスタート出出し立ち上がり手始め皮切り口切り封切り起動始動発動幕がふたく・蓋を開けるしょ・ちょ端を発する口火を切る火蓋を切る幕を切って落とす狼煙のろしを上げる手を付ける御輿みこしを上げる

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精選版 日本国語大辞典 「踏出す」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐だ・す【踏出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 踏んで足を前に出す。前方へ進む。足をある区域から外へ出す。また、比喩的に用いて、新しく仕事などを始める。着手する。ふみいず。ふみいだす。
    1. [初出の実例]「箕倨は両脚をふみたいて箕のなりやうにいるぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
    2. 「私もまた一歩を踏み出してみようと試みた」(出典:死霊‐三章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)
  3. 長く歩いたため足にまめをつくる。また、足に腫物(はれもの)をつくる。ふみいだす。
    1. [初出の実例]「息子は息子で便毒をふみ出(ダ)して」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

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