踏外す(読み)フミハズス

デジタル大辞泉 「踏外す」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐はず・す〔‐はづす〕【踏(み)外す】

[動サ五(四)]
見当ちがいの所を踏んでしまう。踏みそこなう。「階段を―・す」
正道からはずれた行いをする。「人の道を―・す」
順当な進路からはずれる。「出世コースを―・す」
[類語]変則的変則変格破格イレギュラー異例珍しい異常特異異状非常別条異様奇警法外理不尽非理不条理不合理非合理れる外れる脱線狂い逸脱ずれるずれ型破り例外例外的風変わり格外

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精選版 日本国語大辞典 「踏外す」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐はず・す‥はづす【踏外】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 足の踏みどころをあやまる。踏みあやまって足をそらす。ふみおとす。
    1. [初出の実例]「思ふらんしり括りたる鳥ならばふみはつしてもかかるめみじと」(出典:散木奇歌集(1128頃)雑上)
  3. 道理をはずれた事をする。人の道にはずれた行ないをする。
    1. [初出の実例]「自然を踏(フ)み外(ハヅ)してゐるやうな調子として、私の鼓膜に響いたのです」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下)
  4. 失敗する。失脚する。
    1. [初出の実例]「今度踏み外したら二度と這般な好い機会は来ないから」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉猟官)

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