踏懸(読み)フガケ

デジタル大辞泉 「踏懸」の意味・読み・例文・類語

ふ‐がけ【踏懸/踏掛】

布帛ふはく製の脛巾はばき一種舞楽装束に用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の踏懸の言及

【舞楽装束】より

…(1)襲装束 中国唐代の遺制と思われるもので,舞楽の大半はこの装束を使用している。左方では,《春鶯囀(しゆんのうでん)》《賀殿(かてん)》《承和楽》《北庭楽(ほくていらく)》《安摩(あま)》《二ノ舞》(この曲では一﨟は左方,二﨟は右方を用いる),《万歳楽》《皇麞(おうじよう)》《甘州(かんしゆう)》《裹頭楽(かとうらく)》《万秋楽(まんじゆうらく)》《蘇合香(そこう)》《一曲(いつきよく)》《輪台(りんだい)》《振鉾(えんぶ)》等に,右方では,《新鳥蘇(しんとりそ)》《古鳥蘇(ことりそ)》《退走禿(たいそうとく)》《進走禿(しんそうとく)》《延喜楽(えんぎらく)》《仁和楽(にんならく)》《進蘇利古》《胡徳楽(ことくらく)》《皇仁庭(おうにんてい)》《綾切(あやぎり)》《地久(ちきゆう)》《蘇志摩利(そしまり)》《振鉾》等に用いられ,それらは,兜(甲)(かぶと),袍,下襲,半臂,忘緒,金帯(きんたい)(左方)または銀帯(ぎんたい)(右方),指貫,赤大口,踏懸(ふがけ),糸鞋,以上で一具となる。管方(かんかた)も襲装束を用いるが,袍は,羯鼓(かつこ),三ノ鼓の奏者のみが着用する。…

※「踏懸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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