( 1 )「いく」は「的(まと)」を意味する上代語の「いくは」、また「射る」意の「いくふ」と関係があるか。接頭語の「いく(生)」との説もある。「さ」は「箭(や)」の意の「さ」とも、接尾語の「さ」とも考えられる。
( 2 )③の意が資料に現われるのは中古になってからであるが、この意味で多く用いられるようになるのは中世以降である。特に、「平家物語」「保元物語」など軍記物語にはこの意で用いられているものが多い。
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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