軽輩(読み)ケイハイ

デジタル大辞泉 「軽輩」の意味・読み・例文・類語

けい‐はい【軽輩】

地位身分の低い者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「軽輩」の意味・読み・例文・類語

けい‐はい【軽輩】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 言動の軽々しい者。〔布令必用新撰字引(1869)〕
  3. 身分の低い人。身分のいやしい者。
    1. [初出の実例]「斯る重大なる敕書(ちょくしょ)をば軽輩(ケイハイ)の手に取扱はせ」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初)

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世界大百科事典(旧版)内の軽輩の言及

【足軽】より

…【藤木 久志】 近世には武家奉公人の一種をいう。将軍,大名,直参,陪臣の諸家中にあって,武士階級の最下層〈侍・徒士(かち)の下位,中間(ちゆうげん)・小者の上位〉を形成し,士分に対して軽輩と称された。その存在形態はさまざまであった。…

【中間】より

…戦時には非戦闘員として小荷駄(こにだ)隊を形成し,平時には雑役に従事した。侍(騎兵)が士分と称されたのに対し,中間は足軽(歩兵)とともに軽輩といわれた。また足軽にはおよそ苗字帯刀が許されたが,中間にはそうしたことはなかった。…

【奉公人】より

…奉公人という称呼は,中世では上位の従者,家臣をさすものとして用いられるのが一般的であった。御恩・奉公【佐藤 堅一】
【武家奉公人】
 近世初頭までは侍身分の者をも奉公人のうちに加えていたが,江戸時代では将軍や大名,旗本・御家人や大名の家中に雇用された若党(わかとう),足軽中間(ちゆうげん),小者(こもの),六尺,草履取(ぞうりとり),ときに徒士(かち)などの軽輩をさし,軽き武家奉公人ともいう。その平生の身分は百姓,町人であり,武家奉公中のみ家業として帯刀が許され,奉公さきの家来の取扱いをうけた。…

※「軽輩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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