百科事典マイペディア 「輪田荘」の意味・わかりやすい解説
輪田荘【わたのしょう】
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摂津国菟原郡(現,神戸市兵庫区和田地区)の荘園。はじめ後朱雀天皇の五女正子内親王の家領で,延久の荘園整理にさいし本免田5町,荘司5人,寄人10人の臨時雑役が免ぜられた。その後,藤原宗通の所領となり,1105年(長治2)に橘経遠から田畠30町の寄進をうけ,宗通から婿の藤原忠通が建てた最勝金剛院に寄進された。一時平氏に占領されたが,まもなく返付され,九条家に伝領されて応仁の乱後まで存続した。はじめ半不輸であったが,九条兼実はこれを一円不輸の家領として預所に支配させ,光明院,報恩院の仏事用途料100石,銭110貫文を収取して子孫に伝えた。鎌倉期には荘域が東西に分けられ,預所・雑掌・田所ら荘官の争いがくり返され,地頭の勢力がのびて東方は下地中分,西方は地頭請となった。南北朝期には90貫文で赤松範資らが請け負い,室町期には長塩・斎藤氏らが請け負ったが,未進が多くなり,応仁の乱後,消滅した。
執筆者:宮川 満
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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