辛酸(読み)シンサン

デジタル大辞泉 「辛酸」の意味・読み・例文・類語

しん‐さん【辛酸】

つらい目や苦しい思い。
[類語]苦労骨折りろう労苦苦心腐心辛苦辛労心労煩労艱苦かんく艱難かんなん苦難ひと苦労

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精選版 日本国語大辞典 「辛酸」の意味・読み・例文・類語

しん‐さん【辛酸】

  1. 〘 名詞 〙 つらく苦しいこと。辛苦。
    1. [初出の実例]「重関警固知聞断、単寝辛酸夢見稀」(出典:菅家後集(903頃)詠楽天北窻三友詩)
    2. 「君は不幸にも豪家に生れて、いまだ辛酸(シンサン)の味をしりたまはず」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉三)
    3. [その他の文献]〔阮籍‐詠懐詩〕

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普及版 字通 「辛酸」の読み・字形・画数・意味

【辛酸】しんさん

つらく苦しい。魏・杜摯〔丘儉に贈る〕詩 騏驥(きき)、馬試(もち)ひられず 婆娑(ばさ)たり、槽櫪(さうれき)(かいば桶)の 壯士、志未だ伸びず 坎軻(かんか)(行きなやむ、不遇)辛酸多し

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