辺際(読み)ヘンサイ

デジタル大辞泉 「辺際」の意味・読み・例文・類語

へん‐さい【辺際】

《「へんざい」とも》はて。限り。
「死ぬるもの数十人、馬牛の類―を知らず」〈方丈記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「辺際」の意味・読み・例文・類語

へん‐さい【辺際】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「へんざい」とも ) 時間空間程度などで、これ以上ないという限界。はて。かぎり。
    1. [初出の実例]「普賢色像無辺際、化成白玉与黄金」(出典本朝文粋(1060頃)一二・普賢菩薩讚〈具平親王〉)
    2. 「男女死ぬるもの数十人、馬・牛のたぐひ辺際を不知」(出典:方丈記(1212))
    3. [その他の文献]〔孟浩然‐洛中送奚三還揚州詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「辺際」の読み・字形・画数・意味

【辺際】へんざい

はて。

字通「辺」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android