込み付く(読み)コミツク

デジタル大辞泉 「込み付く」の意味・読み・例文・類語

こみ‐つ・く【込み付く】

[動カ下二]やりこめる。きめつける。力ずくでする。
「しぶときともがらに逢うては―・けられて尾骨をぼね上らず」〈仮・浮世物語・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「込み付く」の意味・読み・例文・類語

こみ‐つ・く【込付】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 やりこめる。責めたてる。きめつける。無理強いする。
    1. [初出の実例]「あっぱれきゃつばらにをくれをとらせて、かさねて出ぬやうにこみ付たきものにこそあれ」(出典:室町殿日記(1602頃)一〇)
    2. 「万太郎様がお好きの泡盛(あわもり)、こみ付けられて甚だ酪酊(めいてい)」(出典歌舞伎五大力恋緘(1793)序幕)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 ( 「こみづく」とも ) [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「海賊仲間の長(をさ)と奉るやう、誓紙血判取った、そのお頭の手をこみづく此奴(こいつ)ぢゃに依って」(出典:歌舞伎・入間詞大名賢儀(1792)四)

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