近親(読み)キンシン

デジタル大辞泉 「近親」の意味・読み・例文・類語

きん‐しん【近親】

[名・形動]
血縁の近い親族。
主君のそば近くに仕える親しい臣下。近臣
きわめて親しいこと。また、そのさま。
主人公作者にもっとも―な存在だという事実に」〈中村光夫風俗小説論
[類語]肉親身内係累家族一家家内家人うちの人親子親兄弟妻子骨肉血肉けつにく身寄り家累家眷かけん一家眷属いっかけんぞく妻子眷属さいしけんぞく一族ファミリー家庭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「近親」の意味・読み・例文・類語

きん‐しん【近親】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 血縁の近い親族。血統の近い親類。近族。近戚
    1. [初出の実例]「凡僧聴近親〈謂。三等以上。余称近親皆准此也〉郷里取信心童子供侍」(出典:令義解(718)僧尼)
    2. 「彼を囲繞する妻子近親(キンシン)に対する彼の様子は」(出典:道草(1915)〈夏目漱石〉七五)
    3. [その他の文献]〔管子‐形勢〕
  3. 主君のそば近く仕える親しい臣下。近臣。
  4. ( 形動 ) きわめて親しいこと。また、そのさま。親密
    1. [初出の実例]「『隩太利』は即今『独逸』と近親の形にて」(出典:新聞雑誌‐二一号・明治四年(1871)一一月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「近親」の読み・字形・画数・意味

【近親】きんしん

近い親族。みより。〔管子形勢〕天極みは、自ら親しむ。人事るや、親怨みを(な)す。

字通「近」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android