迷(漢字)

普及版 字通 「迷(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
10画

[字音] メイ
[字訓] まよう・まどう・あやまる

[説文解字]
[金文]
[その他]

[字形] 形声
声符は米(べい)。〔説文〕二下に「或(まど)ふなり」とあり、〔玉〕に「亂るるなり」とする。〔詩、小雅、節南山〕「民をしてはざらしむ」、また〔書、無逸〕「殷王受(紂)の、亂して、酒(よ)へるが(ごと)くすること無(なか)れ」のように、徳の乱れることをいう。詐(いつわ)って狂することを迷陽といい、生きかたを誤ることを迷途という。

[訓義]
1. まよう、まどう、くらむ。
2. みだれる、あやまる。

[古辞書の訓]
名義抄 マドフ・ウツス・ユク・タガフ 〔字鏡集〕 ミダル・マドフ・ウツス・ウツル・シタガフ・ユク

[語系]
myeiは同声。は〔説文〕四上に「艸、目中に入るなり」とあって、正視を妨げること。語。mieiは撫摩する意。米声の字に、その義において通じるものがある。また冥myeng、miung系統の語にも、迷乱の意がある。

[熟語]
迷暗・迷宮・迷径・迷月・迷眩迷糊・迷悟・迷語迷昏・迷魂・迷死迷識迷失・迷心迷信迷酔迷痴・迷・迷途迷悖迷煩・迷・迷方・迷・迷迷没迷昧・迷霧・迷迷迷妄迷罔・迷・迷・迷罔迷悶・迷陽・迷乱・迷離・迷路迷弄・迷楼・迷惑
[下接語]
意迷・頑迷・疑迷・行迷・昏迷・混迷・執迷・滞迷・沈迷・低迷・迷・夢迷・路迷

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android