デジタル大辞泉
「迷惑」の意味・読み・例文・類語
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めい‐わく【迷惑】
〘名〙
① (形動)(━する) どうしてよいかわからないで途方にくれること。困窮すること。とまどうこと。また、そのさま。〔
法華義疏(7C前)〕
※
平家(13C前)五「舞陽〈略〉、
皇居に馴れざるが故に迷惑す」 〔管子‐明法解〕
② (形動) (━する) ある行為によって、負担を感じ、不快になること。また、そのさま。
(イ)
自分自身に及んだ
結果そうなる場合。いやだ、断わりたい
気持だ、などの気持を込めて用いる。
※
謡曲・丹後物狂‐間狂言(1685)「さぞ花松殿は、ご迷惑に思しめさうずる」
※
滑稽本・
浮世床(1813‐23)初「人をあやめれば人にも難義させ面々も迷惑するであるまいか」
(ロ)
相手に及んだ結果そうなる場合。気の毒である、申し訳ない、などの気持を込めて用いる。
※虎明本狂言・
伯母が酒(室町末‐近世初)「
此中は久しう御見廻も申さひで、めいわく致て御ざる」
③ ある行為の結果生ずる、不利益、負担など。
(イ) 自分の行為の結果が自分に及ぶ場合。
※
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「其者つよく御僉義の上、銀の有所まで白状申、
惑
(メイワク)におよぶ時、亭主御訴詔
(そしゃう)申あげしは」
(ロ) 自分の行為の結果が相手に及ぶ場合。
※満韓ところどころ(1909)〈
夏目漱石〉一〇「
所労の人に迷惑
(メイワク)をかける」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「迷惑」の読み・字形・画数・意味
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