退没(読み)タイモツ

デジタル大辞泉 「退没」の意味・読み・例文・類語

たい‐もつ【退没】

仏語。上地から下地へ、楽の世界から苦の世界へ落ちること。

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精選版 日本国語大辞典 「退没」の意味・読み・例文・類語

たい‐もつ【退没】

  1. 〘 名詞 〙
  2. しりぞき隠れること。
  3. 仏語。上地から下地に、楽の世界から苦の世界に落ちること。
    1. [初出の実例]「若し天上生能く退没の苦三有界を救はん」(出典:私聚百因縁集(1257)六)
  4. 死ぬこと。死亡
    1. [初出の実例]「光音・遍浄天、乃至有頂まての初生、およひ退没(タイモツ)(〈注〉シヌル)、かをかきてことことくよくしらん」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)六)

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