逆数(読み)ぎゃくすう

精選版 日本国語大辞典 「逆数」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐すう【逆数】

〘名〙
① 0でない数で1を割って得られた商の、もとの数に対する称。たとえば、3に対する⅓など。
② (━する) 逆算
四河入海(17C前)二四「今年熙寧九年までは、逆数すれば、五年に、なるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「逆数」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐すう【逆数】

ある数との積が1となる数。2の逆数は½、⅓の逆数は3。反数

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版 「逆数」の意味・わかりやすい解説

ぎゃくすう【逆数 inverse】

0でない数aで1を割った商1/aを,aの逆数といい,a-1とも表す。例えば,3の逆数は1/3,2/5の逆数は5/2であり,である。また,2+3iの逆数はである。このように,有理数の逆数は有理数であり,無理数の逆数は無理数であり,さらに,虚数の逆数は虚数である。一般に,逆数は次の性質をもつ。(1)aa-1=1,(2)(a-1)-1a,(3)(ab)-1a-1b-1。【西村 純一】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逆数」の意味・わかりやすい解説

逆数
ぎゃくすう
inverse number; reciprocal

ある数 aa≠0)の逆数 b とは,ab=1を満足する b のことである。1をある数 a で割って得られる数が a の逆数であるといってもよい。a の逆数は 1÷a=1/a または a-1で表される。たとえば,-2/√3の逆数 b は, すなわち である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「逆数」の意味・わかりやすい解説

逆数
ぎゃくすう

ある数が与えられたとき、それとの積が1に等しくなるような数を、もとのある数の逆数という。たとえば、2に対して1/2がその逆数である。また、5/3は3/5の逆数であり、-3の逆数は-1/3である。分数に対しては、その分子分母を取り替えた分数が、もとの数の逆数である。ある数の逆数の、そのまた逆数はもとの数になる。0の逆数は存在しない。


のように、ある数で割ることは、その数の逆数を掛けることと同じになり、逆数を使うと除法乗法の形に表される。

[三輪辰郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「逆数」の読み・字形・画数・意味

【逆数】ぎやくすう

不順。

字通「逆」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

百科事典マイペディア 「逆数」の意味・わかりやすい解説

逆数【ぎゃくすう】

0でないある数aで1を割った商1/aを,数aの逆数という。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

狐の嫁入り

1 日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照り雨。2 夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯ちょうちんのように見えるもの。[類語](1)狐日和びより・天気雨・雨天・荒天・悪天・雨空・梅雨空・...

狐の嫁入りの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android