…以後近世後期には商業的農業の展開と農村工業の発展に支えられて,地主制の進展とともに小作米を原料とする地主酒造業が広範に発達していった。一般に酒屋とは,狭義には造酒屋(つくりざかや)をさすが,広義には,造酒屋であって小売を兼業するものから,酒問屋(さかどいや)や小売を専業とするものまでを含めて総称する場合もある。概して灘地方(灘五郷)のような江戸積酒(下り酒)を主とする酒屋は,販売はもっぱら江戸下り酒問屋への依託販売に依存していた。…
※「造酒屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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