遊離(読み)ユウリ

デジタル大辞泉 「遊離」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐り〔イウ‐〕【遊離】

[名](スル)
他と離れて存在すること。離れた存在となること。「仲間から一人遊離している」「庶民感情から遊離した政策
単体または原子団が、他の物質結合せずに存在していること。また、それらが化合物から結合が切れて分離すること。
[類語]離れる隔たる遠ざかる遠のく離隔隔絶乖離かいり去る出るける外すあとにする分かれる割れる外れる分離離脱分裂分解解体独立分ける分割四分五裂切り離す断ち切るちぎれる張り裂ける

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精選版 日本国語大辞典 「遊離」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐りイウ‥【遊離・游離】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他から離れること。他と離れて存在すること。また、他からひき離すこと。
    1. [初出の実例]「田野に草木の繁茂するに従ひ、日光にて水分を游離する分量も自然に減し」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
  3. 化学で、単体または基が化合物から分離すること。また、分離したまま化合しないで存在すること。
    1. [初出の実例]「水は亜爾箇児(アルコール)と交力多くして抱合し水中の潜温素は游離して顕温素となり熱す」(出典:遠西医方名物考補遺(1834)七)

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