デジタル大辞泉 「過疎」の意味・読み・例文・類語 か‐そ〔クワ‐〕【過疎】 極度にまばらなこと。特に、ある地域の人口が他に流出して少なすぎること。「過疎の村」「過疎化」⇔過密。[類語]点在・疎ら・散在・混在・分布・断片的・ちらほら 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「過疎」の意味・読み・例文・類語 か‐そクヮ‥【過疎】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 極度にまばらなこと。ある地域の人口などが少なすぎること。⇔過密。[初出の実例]「流行の先端を切る装いをして快楽を追う、過疎地帯から出てきた農民の子弟たち」(出典:白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「過疎」の意味・わかりやすい解説 過疎かそ 開発の遅れた農山村において,急激な離村,離農現象が進展した結果,地域住民の生産と生活の諸機能が麻痺し,生活の秩序が破壊された状態。つまり,地域人口や世帯が急激に減少することによって,これまでの人口によって支えられていた地域社会そのものが保持できなくなり,入れ物としての地域生活条件を縮小させなければならなくなり,なお生活がしにくくなるという悪循環を伴う。 1960年以降の高度経済成長と都市化の波が開発の遅れた農山村にまで及んだ結果,生産技術と生活様式および生活意識の近代化が進んだことによる。過疎問題は地域生活のなかでもとりわけ医療,衛生,教育などの生活福祉活動の継続を困難にする形で現れる。一般に,過疎は青壮年層の人口減少による基礎的地域活動への支障と社会的統一の解体であるが,過疎現象がより構造的なものである以上,過疎対策は公共的生活福祉面にとどまるのでなく,生産面を含んだ総合対策であらねばならない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報