改訂新版 世界大百科事典 「道首名」の意味・わかりやすい解説
道首名 (みちのおびとな)
生没年:?-718(養老2)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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(東野治之)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…7世紀後半の百済の役には多くの人々が動員されたらしく,唐の捕虜となった上陽咩(かみつやめ)(八女)郡人の大伴部博麻は690年に約30年ぶりに帰国している。8世紀初頭の筑後守道首名(みちのおびとな)は大宝律令の編纂にも参画した学者で,肥後守を兼任して農事奨励や池溝開鑿など民政に治績をあげ,任地で没したが,当代を代表する能吏の一人に数えられる。また738年(天平10)の財政報告書である当国の正税帳が正倉院に現存する。…
…《延喜式》には府官内の他国が正税公廨各20万束程度であることに比して,正税公廨各40万束とあり,また国分寺料4万7000余束,府官公廨35万束,救急料12万束,俘囚料17万余束などをはじめ計118万束弱があり,さらに肥後から年に穀2000石を対馬に送り,島司や防人(さきもり)の粮米にしている。このような農業生産や殖産振興に努めた話として,肥後国守として史料初見の道首名(みちのおびとな)の善政の記事が《続日本紀》に見られる。首名は和銅年間(708‐715)に筑後守と肥後守を兼任するや,制条を定めて耕営の法を教え,菓菜を植えることから雞や豚の飼育に至るまで細かく規定し守らせた。…
※「道首名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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