精選版 日本国語大辞典 「遺産」の意味・読み・例文・類語
い‐さん ヰ‥【遺産】
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ある人の死後に残されて相続される財産の総称。相続財産とほぼ同義語とみてよいが、相続財産が、相続によって個々の相続人に承継された財産を、相続人の側からとらえた概念であるのに対して、遺産は、死者(被相続人)が残した財産を包括的にみた場合に用いられる。遺産には、土地、家屋や預貯金、貸し金、有価証券などの積極財産のほかに、死者の残した借金などの消極財産も含まれる。ただ、被相続人自身が行使しなければ意味のない権利(一身専属権という)は、遺産には含まれず、相続の対象にはならない(民法896条)。また、祖先を祭る墳墓や祭具、系譜などの所有権も遺産から除外されている(同法897条)。相続人はいっさいの権利・義務を受け継ぐが、相続人が2人以上の場合には、どの財産をだれにやるかを決めなければならないが、この手続を遺産分割という。
[高橋康之・野澤正充]
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…中世においては,遺産のことを跡職(跡式)(あとしき)と称したが,近世には跡目という語も用いられた。相続の対象となる遺産だけでなく,その相続者をも跡目と呼ぶこともある(たとえば,〈跡目が絶える〉〈跡目を立てる〉など)。…
…法定の相続分を修正することは,必ずしも自由ではない。配偶者,直系卑属または直系尊属が相続人として存在する場合には,遺産の一定部分は,第三者のためにも相続人の一部のためにも,遺言によって処分することができない。この割合を遺留分といい,そのようにして相続権を保障される相続人を遺留分権者という。…
※「遺産」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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