鄙びる(読み)ヒナビル

デジタル大辞泉 「鄙びる」の意味・読み・例文・類語

ひな・びる【×鄙びる】

[動バ上一][文]ひな・ぶ[バ上二]いかにも田舎という感じがする。いなかめく。「山あいの―・びた温泉場」
[類語]田舎在郷ざいごう在所在地在方ざいかた近在田園ひな地方辺地辺境僻地へきち僻陬へきすう辺鄙奥地辺土ローカル片田舎草深い牧歌的パストラル田舎めく田舎びる田舎立つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鄙びる」の意味・読み・例文・類語

ひな‐・びる【鄙びる】

  1. 〘 自動詞 バ上一 〙
    [ 文語形 ]ひな・ぶ 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 ( 「びる」は接尾語 )
  2. いなかふうになる。いなかくさく、やぼったくなる。いなかびる。ひなめく。
    1. [初出の実例]「歌さへぞひなびたりける」(出典:伊勢物語(10C前)一四)
  3. ことばが訛(なま)る。〔字鏡集(1245)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android