(読み)タケナワ

デジタル大辞泉 「酣」の意味・読み・例文・類語

たけなわ〔たけなは〕【×酣/×闌】

[名・形動]行事季節などが最も盛んになった時。盛りが極まって、それ以後は衰えに向かう時。また、そのようなさま。真っ盛り真っ最中。「酒宴は今が―だ」「春―な(の)山野に遊ぶ」「よわい―」
[類語]最中さいちゅう最中さなか真っ只中真っ最中真っ盛り最盛期盛り盛期盛時黄金時代出盛り盛代花盛りたける

かん【酣】[漢字項目]

[音]カン(漢) [訓]たけなわ
酒を飲んで楽しむ。「酣酔
物事のまっさかり。「酣戦

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精選版 日本国語大辞典 「酣」の意味・読み・例文・類語

たけなわたけなは【酣・闌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ある行為催事・季節などがもっともさかんに行なわれている時。また、それらしくなっている状態。やや盛りを過ぎて、衰えかけているさまにもいう。最中(さいちゅう)。もなか。まっさかり。
    1. [初出の実例]「酒酣(タケナハ)の後に、吾は則ち、起きて歌はむ」(出典日本書紀(720)神武即位前(北野本訓))
    2. 「酒たけなわになって」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)一)

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