デジタル大辞泉
「釈迦ヶ岳」の意味・読み・例文・類語
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釈迦ヶ岳
しゃかがたけ
滋賀・三重県境にある鈴鹿山脈中部の山。標高 1092m。全山花崗岩から成り西側は緩傾斜,東側は急傾斜をなし,頂上にわずかな平坦面がある。鈴鹿国定公園に属する。
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しゃかがたけ【釈迦ヶ岳】
奈良県南部,吉野郡下北山村と十津川(とつかわ)村の境界にある山。大峰山の一峰で,標高1800m。大峰山は修験道の修行の場として知られ,山上ヶ岳から弥山(みせん),八剣山(仏経ヶ岳),釈迦ヶ岳を経て前鬼(ぜんき)まで縦走する修行は,大峰奥駆けとよばれる難行である。釈迦ヶ岳は大峰七十五靡(なびき)の40番の宿にあたり,山頂には釈迦如来像が安置されている。吉野熊野国立公園に属し,山岳の景色が雄大であり,山頂近くにはブナを中心にシラベ,コメツガ,トウヒなどの原始林がみられる。
しゃかがたけ【釈迦ヶ岳】
福岡県中東部,田川郡添田町と朝倉郡宝珠山(ほうしゆやま)村との境にある山。標高844m。英彦山(ひこさん)火山群に属し,新第三紀後期ないし第四紀前期の火山岩(日向神(ひゆうがみ)溶岩)からなる台地が開析されたメーサで,頂部は平らだが山腹は深い谷で刻まれ,下部をJR日田彦山線の釈迦ヶ岳トンネル(4379m)が南北に貫いている。耶馬(やば)日田英彦山国定公園に含まれ,山腹は杉の植林が美しい。【土井 仙吉】
しゃかがたけ【釈迦ヶ岳】
大分県北西部と福岡県南部の県境に位置する山。頂上部は大分県側にあり,標高1231m。地質は第三紀末から第四紀の初期に噴出した各種安山岩からなる。標高約1000mより上は比較的急な斜面となっており,北側斜面には多数の谷が発達しているが,全体的にはなだらかな地形であり,標高600mあたりからの谷底平野には水田がひらけている。また東側のなだらかな斜面の一部は牧場として利用されている。【赤木 祥彦】
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報