釈迦ヶ岳(読み)シャカガタケ

デジタル大辞泉 「釈迦ヶ岳」の意味・読み・例文・類語

しゃか‐が‐たけ【釈迦ヶ岳】

奈良県南部、大峰山脈一峰標高1800メートル。頂上釈迦像がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「釈迦ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

釈迦ヶ岳
しゃかがたけ

福岡県南部,八女市大分県西部,日田市との境にある津江山地主峰。標高 1231m。福岡県の最高峰御前岳(1209m)で,三角点は日田市に属する。安山岩質の溶岩台地が開析されて形成されたもの。山頂ツクシシャクナゲの大群落は有名。山腹にはスギ造林が広がり,木材産出が多い。福岡県側は矢部川県立自然公園,大分県側は津江山系県立自然公園に属する。

釈迦ヶ岳
しゃかがたけ

福岡県東部筑紫山地の東部,添田町東峰村境界にある山。標高 844m。新第三紀噴出の耶馬渓溶岩台地が開析されて形成された峰で,奇岩に富む。耶馬日田英彦山国定公園に属する。遠賀川流域と筑後川中流域を結ぶ交通路上にあり,JR日田彦山線の釈迦ヶ岳トンネル (4378m) がある。

釈迦ヶ岳
しゃかがたけ

奈良県南部,大峰山脈南部の山。標高 1800m。十津川村下北山村村境にあり,山上ヶ岳からの大峰修験道の奥駈 (おくがけ) 縦走コースの要地。山頂に鋳造釈迦仏,南東斜面に前鬼宿坊があり,吉野熊野国立公園に属する。

釈迦ヶ岳
しゃかがたけ

滋賀・三重県境にある鈴鹿山脈中部の山。標高 1092m。全山花崗岩から成り西側は緩傾斜,東側は急傾斜をなし,頂上にわずかな平坦面がある。鈴鹿国定公園に属する。

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世界大百科事典 第2版 「釈迦ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

しゃかがたけ【釈迦ヶ岳】

奈良県南部,吉野郡下北山村と十津川(とつかわ)村の境界にある山。大峰山の一峰で,標高1800m。大峰山は修験道の修行の場として知られ,山上ヶ岳から弥山(みせん),八剣山(仏経ヶ岳),釈迦ヶ岳を経て前鬼(ぜんき)まで縦走する修行は,大峰奥駆けとよばれる難行である。釈迦ヶ岳は大峰七十五靡(なびき)の40番の宿にあたり,山頂には釈迦如来像が安置されている。吉野熊野国立公園に属し,山岳の景色が雄大であり,山頂近くにはブナを中心にシラベ,コメツガ,トウヒなどの原始林がみられる。

しゃかがたけ【釈迦ヶ岳】

福岡県中東部,田川郡添田町と朝倉郡宝珠山(ほうしゆやま)村との境にある山。標高844m。英彦山(ひこさん)火山群に属し,新第三紀後期ないし第四紀前期の火山岩(日向神(ひゆうがみ)溶岩)からなる台地が開析されたメーサで,頂部は平らだが山腹は深い谷で刻まれ,下部をJR日田彦山線の釈迦ヶ岳トンネル(4379m)が南北に貫いている。耶馬(やば)日田英彦山国定公園に含まれ,山腹は杉の植林が美しい。【土井 仙吉】

しゃかがたけ【釈迦ヶ岳】

大分県北西部と福岡県南部の県境に位置する山。頂上部は大分県側にあり,標高1231m。地質は第三紀末から第四紀の初期に噴出した各種安山岩からなる。標高約1000mより上は比較的急な斜面となっており,北側斜面には多数の谷が発達しているが,全体的にはなだらかな地形であり,標高600mあたりからの谷底平野には水田がひらけている。また東側のなだらかな斜面の一部は牧場として利用されている。【赤木 祥彦】

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事典・日本の観光資源 「釈迦ヶ岳」の解説

釈迦ヶ岳

(山梨県笛吹市)
山梨百名山」指定の観光名所。

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