重ね言葉(読み)カサネコトバ

デジタル大辞泉 「重ね言葉」の意味・読み・例文・類語

かさね‐ことば【重ね言葉/重ね詞】

意味を強めるために、同じ言葉、または同じ意味の言葉を重ねて用いること。また、その言葉。「降りに降る」「仮庵かりほいほ」の類。
言葉の遊戯で、語頭に同じ音のつく言葉をまちがえずに言うもの。「生麦・生米・生卵」の類。

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精選版 日本国語大辞典 「重ね言葉」の意味・読み・例文・類語

かさね‐ことば【重言葉・重詞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 同じ意味の言葉、または、同じ語を重ねて用いること。「仮庵(かりほ)の庵(いお)」「せきにせく」などの類。重言(じゅうごん)。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
    1. [初出の実例]「丸盆(まるぼん)といふはあしきこと葉とぞ。盆といふは円きこと也。いらぬ重(カサネ)こと葉成べし」(出典:かた言(1650)五)
  3. 語頭が同音の言葉を誤りなく言う言語遊戯。「長持(ながもち)の上に生麦(なまむぎ)、生米(なまごめ)、生卵(なまたまご)、なたまめ七粒、生米七粒」と言う類。

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