重恩(読み)チョウオン

デジタル大辞泉 「重恩」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐おん【重恩】

じゅうおん(重恩)

じゅう‐おん〔ヂユウ‐〕【重恩】

かさなる恩恵。厚い恩義。ちょうおん

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精選版 日本国語大辞典 「重恩」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐おんヂュウ‥【重恩】

  1. 〘 名詞 〙 大きな恩。深いめぐみ。厚い恩顧。大恩
    1. [初出の実例]「熊野の別当湛増も、平家重恩(ヂウヲン)の身なりしが、それもそむいて」(出典:高野本平家(13C前)六)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐劉虞伝〕

ちょう‐おん【重恩】

  1. 〘 名詞 〙 深い恩恵。厚いめぐみ。じゅうおん。
    1. [初出の実例]「年来の重恩(テウヲン)〈高良本ルビ〉を忘て、今此ありさまを見はてぬ不当人をば、さなく共ありなん」(出典:平家物語(13C前)七)

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普及版 字通 「重恩」の読み・字形・画数・意味

【重恩】じゆう(ぢゆう)おん

厚恩。〔後漢書、劉虞伝〕今天下亂し、塵(都落ち)す。吾(われ)重恩を被(かうむ)り、未だ國恥を(すす)ぐこと能はざるに、君~反(かへ)つて謀を(な)すか。

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