金丸 信(読み)カネマル シン

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「金丸 信」の解説

金丸 信
カネマル シン


肩書
元・衆院議員,元・自民党副総裁,元・副総理

生年月日
大正3年9月17日

出生地
山梨県中巨摩郡今諏訪村(現・白根町上今諏訪)

学歴
東京農業大学専門部〔昭和11年〕卒

経歴
日東工業を創設。その後大平醸造などの社長を経て、昭和33年衆院議員に当選。以来、当選12回。田中角栄師事建設相、国土庁長官、防衛庁長官、衆院行革委員長を歴任。国対委員長4回の経験から与野党のパイプ役をつとめ、調整のうまさには定評があった。59年自民党幹事長、61年第3次中曽根内閣の副総理に就任。竹下登を総理・総裁にすることに情熱を燃やし、62年の竹下内閣誕生で自民党の大御所的存在となる。平成3年党副総裁となるが、4年佐川急便事件で副総裁を辞任。同年10月違法献金と暴力団との関係の責任をとって衆院議員を辞職竹下派会長も辞任した。11月眼の手術のため入院した病院内で臨床尋問が行われ、竹下政権誕生の際に暴力団の関与したことを認めた。平成5年3月所得税法違反(脱税)の容疑で東京地検特捜部に逮捕、起訴されるが、糖尿病悪化のため、7年7月以降公判停止。8年3月判決を待たずに死去した。

受賞
バスコ・ヌネス・デ・バルボア章〔平成1年〕 ペルー太陽勲章大十字位〔平成4年〕

没年月日
平成8年3月28日

家族
弟=金丸 孝(信栄コンクリート会社社長)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「金丸 信」の解説

金丸 信
カネマル シン

昭和・平成期の政治家 元・衆院議員;元・自民党副総裁;元・副総理。



生年
大正3(1914)年9月17日

没年
平成8(1996)年3月28日

出生地
山梨県中巨摩郡今諏訪村(現・白根町上今諏訪)

学歴〔年〕
東京農業大学専門部〔昭和11年〕卒

主な受賞名〔年〕
バスコ・ヌネス・デ・バルボア章〔平成1年〕,ペルー太陽勲章大十字位〔平成4年〕

経歴
日東工業を創設。その後大平醸造などの社長を経て、昭和33年衆院議員に当選。以来、当選12回。田中角栄に師事。建設相、国土庁長官、防衛庁長官、衆院行革委員長を歴任。国対委員長4回の経験から与野党のパイプ役をつとめ、調整のうまさには定評があった。59年自民党幹事長、61年第3次中曽根内閣の副総理に就任。竹下登を総理・総裁にすることに情熱を燃やし、62年の竹下内閣誕生で自民党の大御所的存在となる。平成3年党副総裁となるが、4年佐川急便事件で副総裁を辞任。同年10月違法献金と暴力団との関係の責任をとって衆院議員を辞職、竹下派会長も辞任した。脱税容疑で公判中に死去。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金丸 信」の意味・わかりやすい解説

金丸信
かねまるしん

[生]1914.9.17. 山梨
[没]1996.3.28. 山梨
政治家。東京農業大学専門部卒業後,故郷で中学教員をしたあと,家業の醸造業を継ぐ。 1958年の総選挙で初当選。田中角栄元首相に師事し,同政権で建設相,国土庁長官,福田政権では防衛庁長官,中曽根政権では自民党幹事長を経て副総裁となる。国会対策にすぐれ,自民党の国会対策委員長を3度つとめる。社会党の田辺誠委員長とともに北朝鮮訪問を実現させるなど野党対策にも辣腕を発揮した。 89年竹下登退陣後は竹下派の会長として時の政権をコントロールしてきた。 99年東京佐川急便事件にからみ政治資金規正法違反で有罪が確定,衆議院議員辞職に追込まれた。"政界のドン"の異名をとり,金権政治の構造をつくった政治家の1人とされる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金丸 信」の解説

金丸信 かねまる-しん

1914-1996 昭和後期-平成時代の政治家。
大正3年9月17日生まれ。昭和33年衆議院議員(当選12回,自民党)となる。第2次田中内閣の建設相をはじめ,国土庁長官,防衛庁長官,党幹事長,副総理,党副総裁などを歴任。平成2年社会党の田辺誠らと朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問。4年佐川急便からの5億円の違法献金が発覚し,議員を辞職。脱税容疑で公判中の平成8年3月28日死去。81歳。山梨県出身。東京農大卒。

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367日誕生日大事典 「金丸 信」の解説

金丸 信 (かねまる しん)

生年月日:1914年9月17日
昭和時代;平成時代の政治家。自民党副総裁;副総理
1996年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報