密教における根本教義に二方面があるが、その一つ。胎蔵界(たいぞうかい)に対する。サンスクリット語バジラダートゥvajradhātuの訳。金剛(バジラ)はもともとは武器をさす語であるが、ここでは大日如来(だいにちにょらい)の真実の智慧(ちえ)を意味し、それが堅固で壊れないことに例えられて金剛という。界(ダートゥ)は多義あるが、空海の『金剛頂経開題』によると、体・界・身・差別の義をあわせもつという。根本経典は『金剛頂経』系の経典と儀軌(ぎき)であり、その思想を図示したものが金剛界曼荼羅(まんだら)である。血脈(けちみゃく)は胎蔵界では異説が多いのに比べて、金剛界では東密(真言密教)、台密(天台密教)ともに、大日如来―金剛薩埵(さった)―竜猛(りゅうみょう)―竜智(りゅうち)―金剛智―不空(ふくう)と受け継ぐ。
[小野塚幾澄]
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