金粉(読み)キンプン

デジタル大辞泉 「金粉」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぷん【金粉】

金の粉末。また、金色の粉末。蒔絵まきえなどに用いる。
[類語]黄金おうごん黄金こがね金銀純金十八金金塊砂金ゴールド

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精選版 日本国語大辞典 「金粉」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぷん【金粉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金を粉末にしたもの。また、金色の粉。蒔絵(まきえ)絵画などに用いる。
    1. [初出の実例]「金粉(キンフン)をもって狩野の筆にて笹の丸の定紋かかせける」(出典浮世草子・好色一代女(1686)一)
    2. [その他の文献]〔景審‐題所書黄庭経詩〕
  3. 花粉形容。〔李白‐酬殷明佐見贈五雲裘歌〕

きん‐こ【金粉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 黄金の粉末。金砂。きんぷん。
  3. いんちきばくちに用いる賽の一種。小さな穴をあけて、賽の中に金粉を詰め、その重量によって、必ず定まった目の出るように作ったもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金粉」の意味・わかりやすい解説

金粉
きんぷん
gold dust

金の粉末。物理的製法は,金地金やすりにかけたり,金箔の屑を砕粉して得る。化学的製法は塩化金溶液を化学的に処理して作る。なお金の細粉は非常に高価なので,代りに青銅粉が広く用いられている。漆器陶磁器,絵画などの美術工芸品に用いる。

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