金綺秀(読み)きんきしゅう(英語表記)Kim Ki-su

改訂新版 世界大百科事典 「金綺秀」の意味・わかりやすい解説

金綺秀 (きんきしゅう)
Kim Ki-su
生没年:1832-?

朝鮮李朝文臣。字は季芝,号は蒼山。黄海道延安の人。1876年,日朝修好条規締結ののち,礼曹参議として修信使に任命され,団員75名を率いて日本を訪問。帰国後に著した《日東記游》は,当時の対日本認識に少なからぬ影響を及ぼした。谷山郡守,徳源府使,監理義州通商事務などを歴任し,93年に黄澗・清風地方で民乱が起こった際には,按覈使として現地に派遣された。その後,官職は参判にいたった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android