きん‐しょく【金色】
〘名〙
※
本朝文粋(1060頃)
一一・寒菊戴霜抽詩序〈
大江朝綱〉「触
二碧欄
一而動
二其蘂
一也。疑
二金色之洗
一レ塩」
※
暑中休暇(1892)〈
巖谷小波〉四「其梢にのみ
旭日を迎へ、僅に金色
(キンショク)を彩れば」 〔老子内伝〕
② 明るく元気な顔。
※
日葡辞書(1603‐04)「ヲモテニ qinxocuno
(キンショクノ) マジワリヲ ムスビ ココロニ ゼヒノ ハリヲ ツカウ」
こん‐じき【金色】
〘名〙 (「こん」「じき」はそれぞれ「金」「色」の
呉音)
※観智院本三宝絵(984)中「
ゆめに金色の僧ありて」
※高野本平家(13C前)二「彼の
如来と申すは〈略〉つねは金色
(コンジキ)の光をはなたせましましければ」 〔
水経注‐穀水〕
※宇津保(970‐999頃)菊の宴「思ふ事なし給へらば、黄金の堂建てん。こんじきの
御像(かた)あらはし奉らむ」 〔
最勝王経‐五〕
きん‐いろ【金色】
〘名〙 金のような
光沢のある美しい黄色。
黄金色(こがねいろ)。
山吹色。こんじき。きんしょく。きん。
※当世文学通(1889)〈
内田魯庵〉「汚れた
縮緬の帯にはにっけるの鎖をだらしなく巻き、金色の
龍頭は仄かに見
(あら)はれて灼鑠たり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「金色」の意味・読み・例文・類語
きん‐しょく【金色】
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普及版 字通
「金色」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
きんいろ【金色】
色名の一つ。黄金こがね色ともいう。英名はゴールド(gold)。JISの色彩規格に含まれるが、文章表現による定義はされていない。一般に、金属の金のような輝きをもった色のこと。金は元素記号Au、原子番号79の希少金属で、貨幣や宝飾品として用いられるほか、金箔などに薄く延ばして装飾に用いる。漆工芸の蒔絵では金粉を散らす。金色を4色印刷に用いるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで正確に表すことはできないが、写真で撮影した金による造形物は撮影技術と印刷技術が優れていれば近い色が出せる。より正確に金色を表現したいときは金色のインクを使う。表紙のタイトルなどには金箔、または金箔に見える素材を使って箔押しをすることがある。
出典 講談社色名がわかる辞典について 情報