出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
三島由紀夫の長編小説。1956年(昭和31)新潮社刊。「私」は父から金閣の美しさを教えられ、金閣寺の徒弟になる。戦争末期の一時期に金閣との親和感をもつことのできた「私」は、敗戦とともに金閣への距離感を意識するが、金閣の幻影はなおも「私」の心を支配する。戦後の金閣寺の内部の堕落を知るにつれて「私」は金閣を焼くことを思い立ち、やがて放火する。三島の作品のうちでもっとも芸術的に完成されたものの一つで、ここでは金閣は美の象徴であるとともに、人の心を俗世間から孤立させる魔力でもある。戦中戦後のとらえ方のうちに、三島の昭和史への見方が投影されていると考えられる。
[磯田光一]
『『金閣寺』(新潮文庫)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺。北山と号し,通称〈金閣寺〉で有名。現寺地辺には公家の西園寺家の山荘があったが,これを足利義満が譲り受けて,1397年(応永4)から北山殿(きたやまどの)の造営に着手し,翌年義満はここに移った。…
…好評作で,59年2月まで,3年越しの続演。四段目金閣寺の三重のセリ上げ・セリ下げという大道具の工夫(《摂陽奇観》)や,此下東吉(木下藤吉郎に当たる)の人形の首(かしら)を京都高台寺の秀吉の木像に似せて造ったこと(《浄瑠璃譜》)などが人気を呼んだ。絵尽しにあるように,初め《祇園祭礼信長記》といったが,のちに改めた。…
※「金閣寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新