精選版 日本国語大辞典 「釣針」の意味・読み・例文・類語
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狂言の曲名。太郎冠者(かじゃ)狂言。大蔵流では聟女(むこおんな)狂言とする。このあたりの者が、太郎冠者(シテ)を連れて、西の宮の夷(えびす)へ申し妻(妻を得るため神仏に祈ること)に出かけ、夢のお告げによって妻を釣る釣竿(つりざお)を賜る。喜んで持ち帰り、冠者に釣らせる。冠者は「釣ろよ釣ろよ……」と謡い舞いながら橋掛りへ行き釣針を揚幕へ投げると、被衣(かずき)をかぶった奥様がかかって出てくる。ついで腰元たちを釣り、さらに自分の妻も釣り上げる。主人たちが祝言のため奥へ入ったあと、冠者が自分の妻となる女の被衣をとると、あまりの醜女(しこめ)(乙の面を着用)なので、慕い寄る女を突き倒して逃げ込む。以上は和泉(いずみ)流の内容で、大蔵流では、なんでも釣れる釣針を授かり、太刀(たち)などを釣ってから、主人の奥様と腰元・下女数人を釣り、主人夫婦が入ったあと、好きな女をよりどりにしようとするが、みな醜女だったという筋。
本曲を歌舞伎(かぶき)舞踊化したのが常磐津(ときわず)による『戎詣恋釣針(えびすもうでこいのつりばり)』(通称「釣女(つりおんな)」)。1883年(明治16)河竹黙阿弥(もくあみ)作詞・6世岸沢式佐作曲により素(す)の演奏曲としてできていたものを、1901年(明治34)東京座で初世市川猿之助が初演した。
[小林 責]
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…【岩槻 邦男】(2)動物のとげspine 動物の体表などにはキチン質,角質,石灰質などでできた硬い付属突起がつくられることがあり,また殻,骨片,骨などにも付属突起が形成されることがあり,このような付属突起で先が鋭くとがっているものは一般にとげといわれる。同じような付属突起でも,形,役目,部位によっては,とくに鉤(かぎ)hook,かぎづめclawなどと呼ばれるものもある。キョクヒチュウ類,ウニ類などでは,表皮からつくられたとげが体表をおおっており,移動や防御に用いられる。…
…したがって,生物体を直接,なんらかの方法(引っ掛ける,突く,挟むなど)で保持して水から揚げるか,水と生物をこし分けるかのどちらかが必要になる。後者としては網が使われることが最も多く,前者にはいろいろのものがあるが,釣針が代表的なものである。そこで,漁具を分類するのに,(1)網漁具,(2)釣漁具,(3)雑漁具とすることが多い。…
…この植刃器の知識は,中石器・新石器時代に伝えられ,狩猟・漁労用具だけでなく,栽培植物の収穫のための植刃鎌としても使われている。漁労用具の使用が盛んになる中石器時代以降になると,骨や角製の釣針ややすが作られた。とくに,中緯度以北の中石器・新石器時代の遺跡からは,巧妙に考案された各種漁労用具が発見されている。…
…釣針で魚を捕ること。魚釣り,釣魚(ちようぎよ)ともいう。…
…灘五郷の酒米の産地として知られるが,近年は野菜や花卉の栽培,イチゴなどの観光農業も導入されている。地場産業として釣針とこいのぼりの生産が盛んで,釣針は江戸時代に土佐から製造技術を移入したことに始まり,今日では全国生産高の7割を占める。中国自動車道のひょうご東条インターチェンジがあり,ゴルフ場や遊園地などのレジャー施設も多い。…
※「釣針」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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[1864~1915]ドイツの精神医学者。クレペリンのもとで研究に従事。1906年、記憶障害に始まって認知機能が急速に低下し、発症から約10年で死亡に至った50代女性患者の症例を報告。クレペリンによっ...
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