鉄筆(読み)テッピツ

デジタル大辞泉 「鉄筆」の意味・読み・例文・類語

てっ‐ぴつ【鉄筆】

謄写版原紙文字を書くときなどに用いる、先端鉄製筆記具
いんを彫る小刀印刀
印を彫ること。印刻篆刻てんこく
[類語]ペン万年筆付けペン硬筆ボールペン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鉄筆」の意味・読み・例文・類語

てっ‐ぴつ【鉄筆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 篆刻(てんこく)などに用いる小刀。印刀。
    1. [初出の実例]「憐君本是将門種、却把銕筆戈鋋」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)六・織田士猛篆刻歌)
  3. 印判を彫ること。篆刻。印刻。
    1. [初出の実例]「印章を刻するを鉄筆と云例は」(出典:文用例証(1798)中(古事類苑・文学四六))
    2. [その他の文献]〔韻石斎筆談‐巻上・国朝印章〕
  4. 謄写原紙に文字などを書くのに用いる筆記具。
    1. [初出の実例]「荒川が鉄筆で頭をゴシゴシやりながら」(出典:不在地主(1929)〈小林多喜二〉一〇)
  5. 力強い筆勢・文章。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鉄筆」の読み・字形・画数・意味

【鉄筆】てつぴつ

印刀。

字通「鉄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android