(読み)サイ

デジタル大辞泉 「鉏」の意味・読み・例文・類語

さい〔さひ〕【×鉏】

刀や小刀刃物
太刀ならばくれのま―」〈推古紀・歌謡
すき
「―を作りて此の岡を祭るに」〈播磨風土記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鉏」の意味・読み・例文・類語

さいさひ【&JISEF4B;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 刀や小刀の類。けずったりそいだりするために用いる小刀。剣。→鋤持神(さいもちのかみ)
    1. [初出の実例]「馬ならば 日向の駒 太刀ならば 呉の真差比(サヒ)」(出典日本書紀(720)推古二〇年正月・歌謡)
  3. (すき)の類。
    1. [初出の実例]「佐比(サヒ)を作りて祭りし処を、即ち佐比岡と号(なづ)く」(出典:播磨風土記(715頃)揖保)

さえさへ【&JISEF4B;】

  1. 〘 名詞 〙さい(鉏)
    1. [初出の実例]「胆振鉏〈胆振鉏、此をば伊浮梨裟陛(いふりサヘ)と云ふ〉」(出典:日本書紀(720)斉明五年三月)

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