録音ヘッド(読み)ろくおんヘッド(その他表記)recording head

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「録音ヘッド」の意味・わかりやすい解説

録音ヘッド
ろくおんヘッド
recording head

テープレコーダにおける録音は,音声あるいは映像信号電流に変換してその大きさに応じて磁気テープ磁化するが,そのために使用する部分をいう。基本構造は,高透磁率の磁性材料パーマロイの薄板を録音トラック幅に合せた厚さまで積み重ねて磁心とし,これにコイルを巻いたものである。磁気テープに接する部分はベリリウム銅,またはリン青銅などをはさんで 10~30μmの間隙が設けてある。磁気テープが一定速度でこの間隙部分に接しながら移動していくと電流の変化に応じて磁化され,録音または録画される。映像信号の周波数帯域音声信号に比べて広くなるので,テープとヘッド相対速度を高めなければならない。このため,いくつかのヘッドをもったヘッドドラムをテープの走行方向と直角方向に毎秒数百回で回転させる方式などがとられている。

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百科事典マイペディア 「録音ヘッド」の意味・わかりやすい解説

録音ヘッド【ろくおんヘッド】

磁気録音装置の録音用電磁石をいう。パーマロイ積層鉄心に巻かれたコイルに音声信号を加えると,鉄心のギャップ部に密接した磁気テープは磁化されて,信号が微小磁石の形で記録される。これを再生ヘッドで再生する。
→関連項目磁気録音

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