馬の口にはませる銜(はみ)は,その両側に引手をつけ手綱によって引くので左右にずれやすい。銜が左右に動くのをとめ,かつ轡(くつわ)を面繫(おもがい)に取り付ける役目を果たすのが鏡板である。中国では鑣(ひよう)という。鏡板という名称は,平安時代に轡につけた無文の円板を〈鏡〉と形容したことに由来するが,同じ機能をもつものには同一の名称を与える方が混乱が少ないので,棒状鏡板あるいは素環鏡板などと,語の本来の意味とは矛盾した名称を用いている。形は棒状,環状,環に十字をわたしたもの,方形,円形,楕円形,ハート形,S字形,f字形,鐘形,動物形などがある。楕円形,S字形,f字形には周囲に鈴をつけた鈴付鏡板があり,また動物文や唐草文が施されていて,目にも耳にもその華麗さを示そうとしている。材質は,古い時期の棒状鏡板の中に骨角製品があるほかは,木製,青銅製,金銅製,鉄製があり,韓国と日本の古墳の副葬品には鉄地金銅張りのものが多い。
執筆者:小野山 節
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