長日(読み)チョウジツ

デジタル大辞泉 「長日」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐じつ〔チヤウ‐〕【長日】

昼の時間の長い日。夏の日。
長い日数。長時日

なが‐び【長日/永日】

日の出から日没までの時間の長い日。えいじつ。「春の―」

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精選版 日本国語大辞典 「長日」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐じつチャウ‥【長日】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 昼の間の長い日。夏の日。永日。〔文明本節用集(室町中)〕 〔礼記‐郊特牲〕
  3. 長い日数の日。長時日。
    1. [初出の実例]「公よりは、長日の御修法始めさせ給ふ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)日蔭のかづら)
  4. ちょうさい(長斎)
    1. [初出の実例]「請〈略〉再興長日不断勤行状〈略〉応安二年九月日」(出典醍醐寺新要録(1620))

なが‐び【長日・永日】

  1. 〘 名詞 〙 日の出から日没までの時間の長い日。えいじつ。
    1. [初出の実例]「霞立つ春の長日(ながひ)奥処(おくか)なく知らぬ山道を恋ひつつか来む」(出典:万葉集(8C後)一二・三一五〇)

ながき【長】 日(ひ)

  1. 春分が過ぎてから、日がだんだん長くなるのにいう。日が長くて暮れがたい春の一日。永日。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「梅の花咲き散る春の奈我伎比(ナガキヒ)を見れども飽かぬ磯にもあるかも」(出典:万葉集(8C後)二〇・四五〇二)

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普及版 字通 「長日」の読み・字形・画数・意味

【長日】ちよう(ちやう)じつ

夏の日。〔資治通鑑、唐紀六十五〕(宣宗、大中十二年)、~令綯(れいこたう)、李を杭州刺に擬す。上(しやう)曰く、吾(われ)聞く、の詩に云ふ、長日惟だす、一局棊と。安(いづ)くんぞ能く人を理(をさ)めんと。綯曰く、詩人此れに托して高興を爲すのみ。未だ必ずしも實に然らずと。

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