閃く(読み)ヒラメク

デジタル大辞泉 「閃く」の意味・読み・例文・類語

ひら‐め・く【×閃く】

[動カ五(四)]
一瞬するどく光る。きらめく。「雷光が―・く」
旗などがひらひらと揺れ動く。また、火が揺れ動く。「万国旗が―・く」「風で炎が―・く」
考えや思いが瞬間的に思い浮かぶ。「名案が―・く」
[類語](1光る輝く光り輝くきらめくまたた照る照らす照り輝く照りえる照り付けるきらつくぎらつく発光する一閃いっせんする反照する/(2翻るはためく靡く棚引く翻す/(3思いつく考えつく発想着想思いつき着意発意思い浮かぶ

ひろ‐め・く【×閃く】

[動カ四]《「びろめく」とも》
雷光などがひらめく。
「其のかみひかり―・き」〈雄略紀〉
落ち着きなく動き回る。ふらふらする。
も定まらず―・きて」〈二八

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「閃く」の意味・読み・例文・類語

ひら‐め・く【閃めく】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「めく」は接尾語 )
  2. 光が瞬間的にひかって消える。ぴかっと一瞬ひかる。きらめく。
    1. [初出の実例]「神は落ちかかるやうにひらめく」(出典:新井本竹取(9C末‐10C初))
  3. 顔色が赤くなる。
    1. [初出の実例]「盃の数もかさなれは、さしもに剛成正清も次第次第にひらめひたり」(出典:幸若・鎌田(室町末‐近世初))
  4. ひらひらとゆれうごく。ちらちらする。風にひるがえる。
    1. [初出の実例]「火の梵燎する猛き焔颷(ヒラメキ)転するぞ」(出典:石山寺本瑜伽師地論平安初期点(850頃)五二)
  5. 不意に思いうかぶ。また、するどい才能・感覚が瞬間的にあらわれる。
    1. [初出の実例]「此畏ろしき心の現象が閃(ヒラメ)いた時」(出典:悪魔(1903)〈国木田独歩〉八)

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