かい‐せい【開成】
〘名〙 (「
易経‐
繋辞」の「
開物成務」から) 人がまだ知らないところを開発し、人が成そうと望んでいることを成し遂げること。
※羅山先生詩集(1662)六七・神農「余力権輿本草経、開二成物務一有二儀刑一」
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デジタル大辞泉
「開成」の意味・読み・例文・類語
かい‐せい【開成】
《「易経」繋辞上の「夫れ易は物を開き務めを成し天下の道を冒ふ」から》人知を開発し、仕事を成しとげること。
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普及版 字通
「開成」の読み・字形・画数・意味
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開成
没年:天応1.10.4(781.10.25)
生年:神亀1(724)
奈良時代の山林修行僧,摂津国勝尾寺(大阪府箕面市)の初代座主。光仁天皇の庶子と伝える。師の善仲,善算が勝尾の峰に草庵を構え金字大般若経の書写を発願した志を継ぎ,八幡大菩薩の加護を得てそれを完成させ,聖衆の降臨する峰に竜華会のための仏像仏具とともに奉納した。開成はまた自ら本尊の薬師三尊を彫り,八町の寺域を結界して境界に四天王像を埋納し勝尾寺の基礎を固めた。以上は寛元1(1243)年の『応頂山勝尾寺古流記』による。没後は善仲,善算と共に浄土願生者とされ『拾遺往生伝』に収録された。いま同寺奥の院墓地に般若台六角堂が残る。<参考文献>『箕面市史』1・史料編
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開成 かいじょう
724-781 奈良時代の僧。
神亀(じんき)元年生まれ。光仁天皇の皇子。天平神護(てんぴょうじんご)元年摂津勝尾山(大阪府)で善仲,善算にであい,出家受戒する。金字「大般若経」書写中の両師が没したため,その遺志をついで写経を完成させた。弥勒(みろく)の出現をねがってたてた道場にその経をおさめ,弥勒寺(のちの勝尾寺)と名づけたという。天応元年10月4日死去。58歳。
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