開祖(読み)かいそ

精選版 日本国語大辞典 「開祖」の意味・読み・例文・類語

かい‐そ【開祖】

〘名〙
仏語。ある宗教の教えを最初に説いた人。開山祖師。〔日葡辞書(1603‐04)〕
学問芸術などの一派を始めた人。また、事業を最初に起こした人。鼻祖。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
③ その家を興した最初の人。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉七「李図(リーヅヂューク)の開祖は、義徳瓦(ヱドワド)・窩士畔(ヲスボワン)と曰て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「開祖」の意味・読み・例文・類語

かい‐そ【開祖】

ある宗教を新たに開始した人。また、新たな宗派を開始した人。
学問・芸能などで、一流派のもとを開いた人。
[類語](1元祖始祖教祖開山祖師教主/(2ルーツ元祖始祖鼻祖

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「開祖」の意味・わかりやすい解説

開祖
かいそ

開山

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の開祖の言及

【開山・開基】より

…仏寺を創建すること,またその仏寺を創建した僧をいう。転じて宗派の開祖のことをもいい,これは宗派の開設が一般寺院の創建をともなったことによる。古くは閑静な地を選び,山谷を切り開いて堂宇を創建したので,開山と称した。…

【教祖】より

…宗教や宗派の創始者。開祖,宗祖などともいう。大宗教では仏教の仏陀,キリスト教のイエス・キリスト,イスラムのムハンマド(マホメット)などがあげられるが,分裂によって枝分れした小宗派の指導者をいう場合もある。…

※「開祖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ダモクレスの剣

常に身に迫る一触即発の危険な状態をいう。シラクサの僭主ディオニュシオス1世の廷臣ダモクレスが王者の幸福をたたえたので,王がある宴席でダモクレスを王座につかせ,その頭上に毛髪1本で抜き身の剣をつるし,王...

ダモクレスの剣の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android