… 形態学的な分類では,各臓器の実質細胞が主として侵されるものを実質性炎parenchymatous inflammationと呼び,実質組織の間の支持組織すなわち間質に炎症が生ずるものを間質性炎interstitial inflammationと呼ぶ。肺炎を例に挙げると,酸素交換を行う肺胞腔に直接障害が生ずる炎症が肺実質性炎,すなわち肺炎であり,呼吸上皮の支持組織である肺胞間に病巣の主体がある場合を間質性肺炎として区別する。このほか,原因として抗原抗体反応が考えられるような炎症はアレルギー性炎allergic inflammationと呼ぶ。…
…また,ウイルス性肺炎は2次的に細菌性肺炎を合併して悪化することがある。なお,これら肺胞内への炎症性滲出を主体とする肺炎に対し,肺の間質に炎症を起こす疾患があり,これを間質性肺炎と呼んで前者と区別している。前者は,間質性肺炎に対し,肺胞性肺炎と呼ばれることもある。…
※「間質性肺炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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