阿倍鳥(読み)あべのとり

改訂新版 世界大百科事典 「阿倍鳥」の意味・わかりやすい解説

阿倍鳥 (あべのとり)

阿倍鳥子,阿倍内臣鳥ともいう。生没年不詳。大伴咋くい),蘇我蝦夷(えみし),坂本糠手とともに推古朝の大夫(まえつぎみ)の一人。608年(推古16)8月,遣隋使小野妹子を送り来朝した隋使裴世清入朝時その導者となり,610年10月新羅使・任那使入朝の際は四大夫の一人として庭中に侍立した。また612年2月推古天皇が亡母堅塩媛(きたしひめ)を亡父欽明天皇の檜隈大陵に改葬したとき,軽の衢(ちまた)で天皇の命を誄(しのびごと)した。孝徳朝の左大臣阿倍倉梯麻呂くらはしまろ)は彼の子と考えられる。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿倍鳥」の解説

阿倍鳥 あべの-とり

?-? 飛鳥(あすか)時代の官吏
推古天皇16年(608)に来日した隋使(ずいし)裴世清(はい-せいせい)の案内役をつとめ,18年朝鮮の新羅(しらぎ)使,任那(みまな)使が来日した際の四大夫(まえつきみ)のひとり。20年推古天皇の亡母堅塩媛(きたしひめ)を檜隈(ひのくま)大陵に改葬したとき,天皇の弔辞をよみあげた。阿倍倉梯(くらはしの)麻呂の父といわれる。阿倍内臣(うちのおみ)鳥,阿倍鳥子(とりこ)ともいう。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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