江戸川乱歩の推理小説。1928年(昭和3)3月『新青年』増刊号に発表。実業家小山田氏の夫人と知り合った「わたし」(探偵作家)は、彼女と結婚前に関係のあった男で現在は同業の探偵作家である大江春泥から脅迫されているという話を聞かされる。春泥は復讐(ふくしゅう)の手始めに夫人の夫、小山田氏をまず血祭りにあげると予告し、事実、夫の死体が隅田川で発見される。当時の作者自身を彷彿(ほうふつ)とさせる春泥の異常性格や言動が謎(なぞ)の焦点となるが、最後に意表をつく逆転劇が用意されている。構成、サスペンス、トリックの三拍子そろった乱歩の代表作で、とくに作者自身のイメージをトリックの一つに使用した点ではユニークな作品といえる。
[厚木 淳]
『『江戸川乱歩名作集1 陰獣ほか3編』(春陽文庫)』
化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...
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