集まる(読み)アツマル

デジタル大辞泉 「集まる」の意味・読み・例文・類語

あつま・る【集まる】

[動ラ五(四)]
多くの人や物が一つところに寄る。「友は類をもって―・る」「野鳥が―・る公園」「募金が―・る」
人々の気持ちなどが集中する。注がれる。「世間同情が―・る」
[可能]あつまれる
[用法]あつまる・つどう――「教会に集まる(集う)信者たち」「同窓生たちは年に一度母校に集まる(集う)」などでは相通じて用いられる。◇「集う」には、「共通意志をもった者が」の意があり、今日では多く人に限って用い、やや文章語的である。人以外では「寄付が集まる」「花に虫が集まる」のように、「集まる」が用いられる。◇類似の語に「群がる」「たかる」がある。「群がる」は「野次馬が群がる」「花に群がる蜂」のように用いて一か所に群れのように集まっているようすをいい、「たかる」は「ありが砂糖にたかる」のように、集中的に群がっているようすをいう。
[類語]集う群がる群れるたむろ駆け付ける殺到すだくたかる固まる参集揃う寄り合う寄り集まる・寄り集う・馳せ集まる・馳せ参ずる馳せつける勢揃い集合集結オンパレード

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「集まる」の意味・読み・例文・類語

あつま・る【集・聚】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 多くの物や人が一箇所に寄り合う。集中する。むらがる。
    1. [初出の実例]「四つの蛇(へみ) 五つの鬼(もの)の 阿都麻礼流(アツマレル) 穢き身をば 厭ひ捨つべし 離れ捨つべし」(出典仏足石歌(753頃))
    2. 「上(かみ)(なか)(しも)の人、我も我もとこの道に心ざしあつまれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)
  3. 複数の人からの精神的な活動が、人や物事に寄せられる。
    1. [初出の実例]「この社会の木鐸が鳴り出づれば、たちまち三原山に人気が集る次第であって」(出典:舗道雑記帖(1933)〈高田保〉ヨーヨー時代)

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