普及版 字通 「雌(漢字)」の読み・字形・画数・意味
雌
常用漢字 13画
[字訓] めす
[説文解字]

[字形] 形声
声符は此(し)。〔説文〕四上に「鳥母なり」とあり、めんどりをいう。此に細小なるものの意がある。此はもと牝牡の牝を示す記号的な匕(ひ)に、止(し)声を加えた形声字で、これを隹(とり)の類に及ぼして雌という。雌雄の意より、優劣の意となる。〔老子〕に謙下不争、雌を守って争わないことを、至道とする考えかたがある。
[訓義]
1. めす、めんどり。
2. よわい、やさしい。
3. まけ、まける。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕雌 メドリ・ノチ・マク 〔字鏡集〕雌 メドリ・ヤハラカ・カツ・ヒメ・マク・ノチ
[熟語]
雌花▶・雌


[下接語]
寡雌・慈雌・守雌・柔雌・循雌・孀雌・伏雌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報