雌雄異熟(読み)シユウイジュク

デジタル大辞泉 「雌雄異熟」の意味・読み・例文・類語

しゆう‐いじゅく【雌雄異熟】

単性花で、雌花雄花の開花時期が異なること。また、両性花において、雄蕊雌蕊の熟す時期が異なること。→雌雄離熟

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精選版 日本国語大辞典 「雌雄異熟」の意味・読み・例文・類語

しゆう‐いじゅく【雌雄異熟】

  1. 〘 名詞 〙 植物で、雌花と雄花とで開花時期が異なる現象

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雌雄異熟」の意味・わかりやすい解説

雌雄異熟
しゆういじゅく
dichogamy

高等植物の花において両性花でありながら,めしべ (雌ずい) とおしべ (雄ずい) の成熟期がずれていて,自家受粉ができないようになっていること。おしべがめしべより先に成熟するもの (雄ずい先熟) はヤナギランキク科,ウメバチソウ,ユキノシタ科,セリ科などがあり,逆にめしべが先に成熟するもの (雌ずい先熟) にゴマノハグサ科オオバコ科アブラナ科などがある。

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