雌鳥(読み)メンドリ

デジタル大辞泉 「雌鳥」の意味・読み・例文・類語

めん‐どり【雌鳥】

《「めどり」の音変化》めすの鳥。多く鶏の雌をさし、「雌鶏」とも書く。⇔雄鳥おんどり
[補説]曲名別項。→雌鶏
[類語]にわとり雄鶏ひよこ雛鳥若鶏地鶏尾長鶏長尾鶏チャボ軍鶏シャモ東天紅一番鶏ブロイラーコーチン白色レグホン

め‐どり【雌鳥】

めすの鳥。めんどり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雌鳥」の意味・読み・例文・類語

めん‐どり【雌鳥・雌鶏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「めどり(雌鳥)」の変化した語 )
  2. ( 雌鳥 ) 鳥のめす。⇔雄鳥(おんどり)
    1. [初出の実例]「山とりのきし、めんとりかけたるふせゐめつらしきにて」(出典:御湯殿上日記‐文明一〇年(1478)一二月三〇日)
    2. 「鉄炮に雉のめん鳥(トリ)懸て」(出典浮世草子好色一代男(1682)四)
  3. ( 雌鶏 ) ニワトリのめす。
    1. [初出の実例]「めん鳥がときをつくるか鎌倉はととかかじゃ」(出典:浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)道行)

め‐どり【雌鳥】

  1. 〘 名詞 〙 めすの鳥。めんどり。⇔雄鳥
    1. [初出の実例]「売杼理(メドリ)の わが王(おほきみ)の 織ろす服 誰が料(たね)ろかも」(出典:古事記(712)下・歌謡)
    2. 「妻鳥立ば夫鳥居替り、夫鳥が立ば女鳥居替る」(出典:神道集(1358頃)六)

め‐ちょう‥テウ【雌鳥】

  1. 〘 名詞 〙 めすの鳥。めんどり。⇔雄鳥(おちょう)。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕

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